Vol.1 2023年冬号
目 次
牛島 信(うしじま しん) 会長挨拶
2023 年(令和5年)は一般社団法人東京広島県人会の新春懇親パーティーをはじめとして、春季役員懇親会および秋季役員懇親会を行うことができました。
そこでは、リアルにお会いして話しを交わすことができましたこと、ご出席いただきました方に改めて御礼申し上げます。
5月8日(月)に新型コロナウィルス感染症が5類に移行され、政府の一律外出自粛要請がなくなり、東京広島県人会の会員ならではの活動も活発になってきております。スポーツ観戦は「カープ観戦」を神宮球場や東京ドームで70名~100名規模で行い、「サンフレッチェ観戦」も対川崎フロンターレ戦で行いました。
加えて、「一般会員交流会」では、「広島叡智学園」と「G7広島サミット」の講演を広島県職員の方からいただき、その後に交流会を行いました。
さらに、「BBQ交流会」ではご家族連れでもご参加いただくなど、会員相互の交流が深まり。積み上がっております。
この度、年4回「季刊」(12月・3月・6月・9月を予定)にて「Voice」(ボイス)Web版を発刊いたします。四季折々に東京広島県人会での話題をピックアップして、送受信をいたします。
いろいろさまざまにご活躍なさっていらっしゃいます方に広島への熱いメッセージもいただく予定です。
会員の方はもちろん、お知り合いの方からも面白い話題や取り上げて欲しいネタも募集していますのでご期待くださいますようにお願い申し上げます。
今後とも、交流の輪をますます広げていただければと思い、会長のご挨拶にさせていただきます。
2023年(令和5年)の活動ご紹介
一般社団法人東京広島県人会 新春懇親パーティー(1月23日(月)開催)
春季役員懇親会(5月29日(月)開催)
秋季役員懇親会(10月11日(水)開催)
会員総会(2月21日(火)開催)
「カープ観戦」を神宮球場や東京ドームで70名~100名規模 「サンフレッチェ観戦」も対川崎フロンターレ戦
「一般会員交流会」(7月14日(金)開催) ⇒「広島叡智学園」と「G7広島サミット」の講演会&交流会
「BBQ交流会」(10月14日(土)開催)
2023年(令和5年)に「活躍」&「注目」のお二人をご紹介
片山春菜(かたやま はるな)さま
2023 年 「アジアの科学者100人」に選ばれた
広島大学 大学院先進理工系科学研究科 助教
1997 年広島県尾道市生まれ。
広島大学大学院先進理工系科学研究科助教。
2015 年、広島県立尾道北高等学校卒業。2019年、広島大学総合科学部卒業、大学院進学。
2022 年に博士号を取得。2022年4月から助教を務めている。
研究分野は、量子重力、量子情報。
好きな食べ物:ラーメン
興味のあること:旅行、料理
2023 年を振り返り、2024年以降未来に向けてのメッセージ
今年は、助教に就任してから 2 年目であり、昨年の経験を踏まえつつ改善に努め、研究者としての基盤が着実に築かれた 1 年となりました。
さらに、ヨーロッパ(フィンランド、フランス)での研修や様々な研究者の方々との交流を通して、自身の研究を深化させる貴重な機会を得ることができました。
また「アジアの科学者100人」への選出など、予想以上の注目をいただけたことに感謝しています。
来年は、これまでの経験を土台に、さらなる飛躍を遂げるために努力を続けたいと考えています。新しい一年が皆様にとっても幸せな瞬間で溢れ、充実した一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
ふるさと広島に向けての想い
私は、広島で生まれ育ってきました。温かな人々と、美しい景色に恵まれた広島が大好きです。海外研修などで、遠く離れていた時でも、広島は心の拠り所でした。広島で育んだ平和の精神を大切に、科学を通して、社会に貢献できるようになりたいと思っております。グローバルな視点を持ちながらも、ふるさと広島に貢献できるような研究者になりたいです。
片山春菜さまの研究なさっていること
私たちの研究内容について、よりわかりやすくなるように原稿を書かせていただきました。
「ブラックホールは宇宙に存在する天体で、重力がとても強いため、あらゆるものを吸いこみます。そのため、何も抜け出すことがないと考えられてきました。ところが、ブラックホールのとても小さい世界の性質(量子)を考えると、ブラックホールからの放射があることが、ホーキング博士によって予言されました(ホーキング輻射)。
しかし、実際のブラックホールからのホーキング輻射は極めて弱いため、観測することができません。私たちの研究では、このホーキング輻射を電気回路の中に作られたブラックホールを用いて観測する方法を提案しました。
電気回路の中でブラックホールを作る方法を理解していただくために、滝を登っている鯉を想像してみてください。上流では、流れが穏やかなので、鯉は自由に泳げますが、滝の部分では流れが速く、鯉は水流に流されてしまいます。
つまり、ある地点より下流側では、どれだけ必死に鯉が泳いだとしても、上流に登る事はできません。滝の部分が、ブラックホールに相当します。流れる速さが滝のように場所によって変わるシステムを人工的に作ることで、擬似的にブラックホールを作ることができます。
私たちは、電気回路中の電磁波の速度を場所によって変えることによって、流れが変わる滝を再現し、電気回路でホーキング輻射が観測可能であることを理論的に示すことに成功しました。これにより、実際のブラックホールに代わって、実験室でのホーキング輻射の検証が可能になります。」
北嶋那実子(きたじま なみこ)さま
2023 年 「鹿児島国体エアピストル10M優勝」
1984 年広島県福山市(生まれは:福岡県)出身。
株式会社エナジークエスト所属。
2005 年、広大付属福山高等学校卒業。
2009年、岡山大学文学部卒業。旧姓は谷口。
2023 年度の強化指定選手。
2010 年、警察で上司のすすめにより初めてピストル競技をスタートした。
その後、国内大会優勝や海外遠征を経験ののち、2018年3月に応援してくれる企業に出会い、警察を離れ転職。
2022 年に第一子を出産し、日本スポーツ振興センター(JSC)による女性アスリート支援プログラムの産後競技復帰プログラムを活用し競技復帰を果たす。
2023年には再度、強化指定選手の指名を受け、現在はエナジークエストに所属を変え育児や仕事の傍ら競技活動に励む。
好きな食べ物:食べることは大好きですが、広島の食べ物の中では、もみじ饅頭(ベーシックなあんこのもの)、広島菜、お好み焼き、穴子、つけ麺が大好きです。
興味のあること:子どもの成長、映画
2023 年を振り返り、2024年以降未来に向けてのメッセージ
2023 年は、産後から競技復帰後2年目にしてやっと強化指定選手へ戻ることができました。
会社員からフリーになり、久しぶりの海外遠征や合宿など、様々な変化の中で周りのサポートや主人の理解に助けられ、子育てと競技とチャレンジを続けることができました。
ここからさらにパリ、ロサンゼルスオリンピックへ向けて、今できることはどんどん挑戦していきます。
ふるさと広島に向けての想い
広島は私の人生で強く記憶に残っている場所であり、自分のやりたいことを見つけた場所でもあります。
学校生活、友人、お世話になった先生方、習い事やバイト、初めての海外、受験や就職での合格通知など、たくさんの時間と経験を広島で重ねました。
まだ恩返しもできていませんが、なにか今後、自分の活動とともに広島を盛り上げる一翼を担うことができれば嬉しいと思っております。
2023年(令和5年)現会員からお二人をご紹介
緒方靜子(おがた しずこ)さま
東京広島県人会入会のきっかけ・動機
入会のきっかけは、平成 7 年頃ある国の大使館のパーティーで、広島弁で話をしているグループに出会ったことです。
懐かしさから「広島出身の方ですか?」と尋ねて話が弾み、県人会への入会を勧められて入会し、ボランティアで幹事となりました。
東京広島県人会に入会して良かったこと
当時の県人会の会長は第7代の田部文一郎氏。総務部・企画部(旧活性部)・広報部の幹事活動で各界の同郷の方々と知り合いになりました。
とりわけ広島の武家茶道・上田宗箇流との出会いは、その後の私の活動の幅を大きく広げることになりました。また、県人会の70 周年記念誌の編集に1年をかけて取り組み、冊子とともにWEB版での発行も実現しました。この中で1947年からの広島県人会の歴史(新しく掘り起こした事実もありました)や第一線で活躍された方々など、同郷の人々の活動への新たな気付きを経験できて、大変有意義でした。
趣味
茶道や古典芸能鑑賞(特に能楽)、それにスポーツ観戦です。
金廣裕太(かねひろ ゆうた)さま
東京広島県人会入会のきっかけ・動機
大学入学に際して上京いたしまして、地元「世羅町」にございます「せらワイナリー」のお手伝いを少しばかりしておりました。
その際、幹事長を務められております金森貴哉さまと出会わせていただき、県人会にお誘いいただきました。
東京において広島出身の方々と交流できる場は少ないと感じておりましたので、 県人会での皆さまとの出会いに期待して入会させていただきました。
また微力ながら県人会の発展に貢献したいと考えております。
東京広島県人会に入会して良かったこと
偉大な先輩方から沢山のことを勉強させていただけることです。
県人会には、様々な業界の第一線でご活躍される先輩方が多くいらっしゃいます。私は現在22歳でございまして、若輩ながら尊敬する先輩たちに追いつきたいと感じております。
皆さまフレンドリーに接してくださるので、とても居心地の良い会です。東京で気兼ねなく広島弁で会話できるのも県人会の最大の魅力です。
趣味
スポーツ全般が好きです。
特にサッカーが好きで、上京するまでは、機会があればエディオンスタジアムに足を運んでおりました。
新スタジアムがスタートするとのことで興奮しております。
2024年(令和6年)新春懇親パーティーのご案内
日時:2024年(令和6年)1月23日(火)午後5時開場 午後6時開宴
場所:セルリアンタワー東急ホテル 東京・渋谷
〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26-1 地下2階「ボールルーム」
会費:会員1万円/会員同伴1万2千円 大学生3千円/高校生以下無料
(※会員につきましては1月12日までに事前振込頂ける場合には9千円と致します。)
会員年会費:3千円
お問い合わせ https://hiroken.gr.jp/contact/